いろんな意味でカタツムリ弁当

自粛生活で、少し疲れてしまい、

炊事から距離を取りたくなり、

そこから2週間、お弁当をまた作る気になった。

最近の私は遅い。

やることなす事時間が掛かる。

前はキビキビできていたことも

ずいぶんと時間が掛かるようになった。

でもまあいいかと、最近思えるようになった。

以前は、自分を責めていた。

何でできないのだろう…

その差に苛立ったり、落ち込んだり、

不安がつきまとったり。

或る時、気づいてしまう。

以前は、なりふり構わず、

人のためにがむしゃらに

こなしていたから

しわ寄せというか、

バランスをとるかのように

時間が掛かるようになったらしい。

けれど、今の私のほうが

たいそう私らしく気に入っている。

からだの入れものと気持ちが

合っているように思う。

なじんでいるように思う。

これがここちよい私が思う私なのだろう。

凝ったお弁当箱とかでもなく、

洗いやすい。

気負いのない容器。

出汁殻の粉と出汁殻の昆布を炊いた山椒風味の佃煮

赤みずの葉のお浸し

茎は油炒めにして晩のおかずに。

豚肉のアスパラ巻き

時々食べたくなって買う伊達巻

(巻いてるからカタツムリ弁当かな)

遅いあゆみと6月の梅雨時、

いろいろいろいろカタツムリ。

明日は、何を入れましょう。

新しい生活様式とサヨナラ罪悪感

お昼ごはんがボリュームがあり、

遅い時間だったので

晩ごはんは、作らなかった。

すると夜分にお腹が空いて

夜食を作ることに。

ずっとお取り寄せしているお米と

少し高い梅干しはかかさない。

そして、

夜食に握るのは、大きめのおむすびがいい。

昆布の粉末ダシと塩を冷やごはんに

混ぜて、握る。

以前は、おむすびを握るのが

好きではなかった。

それが最近おむすびが

好きになった。

理由は、

美味しい海苔を見つけたことと

ラップで握るようになったこと。

ずっと海苔が不味いと感じて

コンビニおむすびの海苔も

巻かずに食べていた。

おむすびは、

素手で握るとごはん粒が手についたり、

衛生面を考えると気が進まない上に

ラップで握るのは、

私の中にあるおむすびの哲学のようなものから

反する罪悪感が大きかったから。

(これがインナーマザーだろうか)

植え付けられた価値観は実に恐ろしい。

今回のCOVID19の件があってから、

ラップに包んで握ることの抵抗と

罪悪感がなくなった。

これで清々しい気持ちで

おむすびが握れることになった。

きっとこれは、私にとっての新しい生活様式。

素手で握らなくても

おむすびは美味しいのだ。

安心して食べられる。

もうそれでいい。

数日で母の命日。

今いちばんしたいこと

みをつくし料理帖を観た。

面白さに引き込まれて一気観してしまった。

きちんと引いたお出汁

丁寧な下ごしらえの献立

あゝ、上げ膳据え膳で、お店で食べたい。

そうなるのには、

まだしばらく時間がかかりそう。

仕方なく、自分で作る。

行きたいところ、

やりたいこと、

食べたいものが沢山になってきた。

そろそろリストを作ろう。

茶碗蒸しに酢の物

鶏肉と野菜の塩焼き

前日の帆立の炊き込みご飯

注文の多い料理店にて

今日は、なぜか空腹が止まらない。

朝少し食べたのに

昼前にはお腹が空いてたまらなくなってしまった。

手短に準備してランチにしようと

思ったのになぜか、

オーブンでお犬さん用に焼き芋を焼くついでにバケットを温め、

少し前に多めに作ったミニハンバーグを

焼き直し、

生ハムのサラダに

茹で卵、ヴィシソワーズまで作ってしまった。

なぜか、

思考と行動が伴っていない。

こんなに作ったのに

食べるのはほんの数分…

それが毎日3食自炊で

心がエラーを起こし始めているようで

気づいてハッとした。

外食がしたいがかなり重症化してる。

フレンチや懐石料理のようなものが

恋しくて仕方ない。

手の込んだお店の料理が食べたい。

でもまだまだ先になりそう。

仕方ない。

注文が多く面倒くさい私の心のお客に

応えなくては。

決められないよ

ソファにならんで座っていると

お犬さんは、あいだに入りたがる。

けど、、、

お犬さんには、

お犬さんのこだわりみたいなものが

あるらしく、

なるべくふかふかの上で

誰かにぴったりくっついていたい。

今日は、

ならんで座っていたものの、

暑くて少しだけ離れて座った。

お犬さんは、

少し困ってしまうのか

夫婦の間のほとんどないスキマに

無理矢理身体を押し込めて

くっついて座りたいのだろう。

ウロウロ。

どうにもできなくて

更にウロウロ。

旦那さんの膝と私の膝で

器用にバランスをとりはじめた。

どっちも好きでどっちも大事。

っぽいもの

フランスの雑貨、人生観、暮し方に

共感することが多くて、

フランスで暮らす女性のコラムやエッセイを

好んで読んでいることに気づく。

どうやら私はフランスっぽいものが

性に合っていて好きらしい。

っぽいというのは、

今までフランスに行ったことがないから。

暮らし方を工夫していると

自然とフランスっぽいに近い気がする。

量り売りであったり、

平日食べるパンは、

トラディショナルバケットが好きで

私の中でクロワッサンは、

特別だから

週末に食べたくなる。

ドレッシングは、家で作るし、

砂糖の減りは驚くほど遅い。

暮しを工夫して　

持ち物もシンプルに少なく暮らしたい気持ちも

っぽいと思う。

ジャムやマスタードの小瓶や保存瓶は、

愛おしく、

大切にとって繰り返し使う。

旬の果物で手作りジャムを作って

それらの瓶に詰める。

私は芸術家ではないけれど、

暮しを愛しみ作ることが好き。

丁寧に作ったジャムを

瓶に詰め、

手書きのラベルを貼り

自家製ジャムや瓶詰の写真を撮り、

時々眺めては、

幸せな気持ちに浸る。

パソコンで印刷したり

凝ったものではなくて、

シンプルにあるもので作る。

そうすれば、どこで暮しても

同じように暮らしていけると思う。

他人から見たら笑われてしまうかもしれないけれど、

映えることばかり気にするのも違うような気がして、あまり気負わず、暮らしを愉しむ

それでも、

私にとっては、

私を愛でる活動みたいなもの。

みたいなもの。

おウチにお篭りの間に

コンソールテーブルの塗装はがしをしようと

試みたもののまったく塗装が落ちず、

5分で、打ち砕かれる。

ここ数年で

全く頑張れなくなった。

頑張る気力みたいなものを

使い果たしたらしい。

サンダー(電機ヤスリの工具)をかけるしか無さそうだけれど、

サンダー購入⁈

決して安くないだろうし、

今後、使うかわからない代物購入は、

さすがに躊躇して

この状態のまま

放置してお昼になる。

お篭り生活も1か月を過ぎ、

GWも何とか越えられた。

この間中、

旦那さんは、

やたらお犬さんに触れるようになった。

お犬さんもだいぶ歳をとってきて

段差か危なっかしく、

ハラハラすることも多くなるし、

ずっと家にいる私に

甘えん坊が過度に増した。

密すぎる。

激甘になってぴったりと密着する姿を

激甘蜜の安納芋と呼んでいる。

それでもお犬さんのおかげで

たくさん笑わせて貰っている。

酷い寝顔だったり、

(それはそれはたいそう酷い寝顔)

食いしん坊っぷりだったり、

苦手なモノに対して露骨にイヤな顔を

したり。

見えないものに対して

私たちが抱えこんでしまう不安感も

見えなくて、

気づくと苛立ってハッと気づいて

我にかえる。

電池チェッカーみたいに計れたらいいのだけれど、気持ちにチェックリストを

作っておくしかないみたい。

それで毎日、毎日に

黒くて小さなお犬さんが

コントみたいな出来事を繰り広げて、

私たちは、

ゲラゲラと声に出して笑い

バランスをとる。

誰も傷つけない笑い。

そして

充電器みたいだ。

道路工事の騒音が、すごかったけど、

終わって安眠なお犬さん。